2020東京オリンピック・パラリンピック開催を1年半後に控えた年初、高齢者の健康増進のために取り組みやすい運動を探していた。中原区のお知らせ記事で、2月10日開催の「中原歩こう会」を見つけた。健康のためだけではなく、友人をつくることを目的とする参加者も多いというので、取材を兼ねて参加した。
「中原歩こう会」は歴史のある会で、昭和60年にはすでに134名の参加が記録されているという。主催は中原区スポーツ推進委員会(当時は中原区体育指導委員)で、歩くことによる健康増進と体力向上を目的としている。高齢者の参加が多いため、競技としてのウォーキングではなく、楽しく歩くことを目指す誰でも自由に参加できる会である。
2月のコースは武蔵新城駅~等々力緑地~中原区役所の約5キロ。歩こう会終了後には中原区役所で健康体操講習会が開催された。2つのイベントを併せて実施するのは初めての試みという。
今回の参加者は139名。参加者の年代を主催者の一人に聞くと、自由参加なので正確にはいえないが、上は80代、平均年齢は70歳くらいではないかとのことだった。先頭集団には小学生男児が一人、最後まで元気に歩き通した。
参加者に聞いた。少人数グループは高津・宮前・多摩と他地区からの参加も目立ち、「1人で参加しても大丈夫、すぐに友達ができるから」と口を揃える。近隣からは大人数グループでの参加もあった。1人で参加した高齢女性は、一緒に参加していた友人が体調を崩し参加できなくなった。自身は今後の参加を迷いながらも、体力づくりをして「歩こう会」への参加に備えているという。
「中原歩こう会」:毎月第2日曜日に開催(8月を除く)。中原区内など月ごとに異なるコース約5キロ前後のウォーキング。履きなれた靴、帽子、飲み物など各自持参。3月は箱根方面へバスハイク(受付終了)。4月14日は田町~お台場~豊洲のコース。
問合せ:電話044-744-3323 中原区役所地域振興課 地域スポーツ推進担当