築45年の中規模分譲マンションの取り組み
市内北部に位置する、全400余世帯数の集合住宅では分譲から40年を有に超し、独居高齢者が多くなった。
ここでは管理組合が中心になり、独居者の緊急連絡先を把握しているという。
全世帯に配布された連絡先シートは、必要事項を書き入れ、居住者のみが知る方法で、共有している。合鍵を管理事務所で管理したり、親しい近隣同士で預け合ったりもしているという。これらは10数年来推奨されており、今後については、民間のセキュリティー会社を利用することも、検討中という。
中々特殊な例ではあるかと思うが、現況では素晴らしい取り組みといえる。
元気でいるうちに・・・・
連絡網は町会などにはあるだろうが、個人が不慮の出来事に見舞われた事態の連絡先となると、対応は簡単ではない。
元気でいるうちに、自宅のわかりやすい場所に、緊急連絡先のメモを置いておくと良いかもしれないが、むやみに人目につかない注意も必要。
SDGsの目標にある「住み続けられるまちづくり」の一環として、近隣との上手なお付き合いが求められているのかもしれない。
※地域包括支援センター https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000133205.html
義母の晩年は一人暮らしだった。一週間にヘルパーさん、訪問マッサージさん、食事の宅配さんなど数人は人の出入りがあったので、室内のテレビの近くに、連絡先3軒のメモを書いて張り付けていたことを思い出した。かかりつけ医も入れていた。
本人は迷惑をかけたくないという思いがあったが、そこは丁寧に説得した。こうした遠慮は高齢者にありがちと思うので他者が介在すると、デリケートな問題でもあり、明日は我が身の問題でもある。