講師のコンテナガーデニングの実技を見ながら、秋の寄せ植えを学ぶ講座が行われた。枯れた美しさを表現したハイセンスな寄せ植えに、会場では感嘆のため息が漏れた。
近年、秋のガーデニングにはアナベルなど、枯れて色落ちしたような紫陽花が趣を添えている。そんな枯れ姿、冬姿を楽しむ作品をと、講師の山口吾子氏は8種の素材の寄せ植えを完成させた。
基本の準備
土:市販されている培養土。安価なものは害虫、菌の処理が雑な場合もあり要注意。自身で元肥を入れた土は1~2か月寝かせたものを。
鉢:使用する植物の根元が隠れてなお、鉢の縁が2~3㎝高くなるもの。
素材:色合い、高さのバランスを考える。色の濃淡、差し色(アクセント)になるものなど・・・。
寄せ植え実技
メインとなるものの位置を決める。鉢底ネットを敷き、鉢底石、植物の根鉢が隠れ、かつ、土が鉢の縁からやや低くなるように入れる。土は、一つ一つの植物の根の大きさや高さに合わせて入れていく。素材は自然の形を生かし、切り込んだりはしない。根鉢から出した素材は、株の表面をこすり落とすと雑草の種などが落とせる。 メインを植え込んだら寄せものの配置をしてみる。終盤は下草になるようなものを仕込む。鉢がいっぱいになり、残りの植物が入りにくくなったら、素材の根株を握って押しつぶしたりして隙間に入れ込む。根切りをしたり土をほぐしたりはしない。最後に隙間に土を入れ込んで仕上げ、1~2週間半日陰で落ち着かせる。
この講座は市内で活躍する「緑の活動団体」の交流会で行われたもの。主催は(公財)川崎市公園緑地協会。シニア世代が多く参集し、各地域団体の丹精した花壇などのパネル展示も行われた。
「緑の活動」等の問い合わせ:044-711-6631 上記財団「緑の推進支援課」
この日の寄せ植え素材
仕上げの下草を入れ込む
完成した寄せ植え
世に花好きは多い。この「緑の活動団体」には市内に相当数の地域団体が所属し、多くの市民が里山の手入れや、公園、歩道の花壇の手入れなどを行っている。
そんなボランティア活動団体の交流会の会場を覗いた。
講師の指導で、多少のコツがわかったので早速我が家で寄せ植えを実践した。我流ではあるが枯れ姿を楽しめる風にはなったかなと・・・。