シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

「顔の見える活動」を目指して

取材日 2024年04月21日(日)

東門前1・2丁目 町内会館
東門前1・2丁目 町内会館
準備をする班長の皆さん 用意されたお弁当
準備をする班長の皆さん 用意されたお弁当
 「元気で長生き」には食事や運動の他、人とのコミュニケーションが欠かせない。「老人会」のような地域活動がその役割を担うのではないだろうか。長く続いている川崎区「東寿会」を訪ねてイベントを体験した。

東寿会は
 川崎大師の参道を挟んで東門前1・2丁目の合同老人会だ。現在、会員は82名。全体を8班に分け、それぞれの班長が活動の中心である。誕生会(年4回)、グラウンドゴルフ(月2回)、茶話会(月1回)などが主な活動だ。集会に使っている町内会館は3年前にリニューアルされたばかり。バリアフリー、多目的トイレ、非常口の位置など高齢者向けに考慮されている。

4月の誕生会は
 4・5・6月生まれが対象だ。催し物を楽しみながら、仲間の誕生日を祝う会である。この日は「思い出話・夢話」と題して、マイクを向けられた参加者がそれぞれの話を披露した。誰もが声を出す工夫である。コロナ禍の間は持ち帰っていた弁当も、今回から皆揃って会館で食べることになったそうだ。

公園で行われた
グラウンドゴルフにも参加した。あちこちで笑い声が起きる。夢中でプレイするうちに、気が付くとかなりの運動量だ。グラウンドゴルフをするようになって男性会員が増えた。屋外でのスポーツで心身ともにリフレッシュしたあと、町内会館に戻り、茶話会で喉を潤しながら会話を楽しんだ。

東寿会では
「顔の見える活動」を目指している。会員が動いたり話したりできる参加型のイベントで相手を覚え知り合いになる。それが災害時の助け合いにも繋がるのではないか、と考えているそうだ。地域活動にとって大事な視点だろう。誕生会には近隣の老人会からも見学者が来ていて、大いに参考になった様子だった。老人会同士の横の交流も活動を広げるのに役立つかもしれない。
    
話す人も聞く人も大盛り上がり

話す人も聞く人も大盛り上がり

公園でグラウンドゴルフを1時間

公園でグラウンドゴルフを1時間

時どき大師線が通る

時どき大師線が通る

東門前
東海林美千代
シニアリポーターの感想

 東寿会の参加者は、半数が子供のころからの知り合いだそうです。会がスムーズに動く要因かもしれません。一方で地域外から移り住んできた皆さんも、老人会に入り知り合いが増えて楽しくなったと喜んでいました。
 会長は男性ですが、班長の皆さんは全員女性です。アイデアを出して準備し、当日のお茶出しまで引き受けています。市内の老人会が所属する「川崎市老人クラブ連合会」のWEBサイトに活動事例の紹介が載っていて、参考にできるそうです。市北部の老人会とも交流してみたいと話していました。
 老人会は人と人を結び付けて、健康的な生活を支える拠点になり得ると思いました。

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