シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

秋は早朝 朝焼けの久本山散歩

取材日 2023年10月06日(金)

朝焼けにスカイツリーと東京タワー
朝焼けにスカイツリーと東京タワー
江戸見桜 駐車場のただ中に保存
江戸見桜 駐車場のただ中に保存
フジウツギと白い綿毛はからす瓜の花
フジウツギと白い綿毛はからす瓜の花
  秋、ひんやりとした早朝の散歩コースを紹介する。溝ノ口南口駅前のバスロータリーを横切り、こんもりとした茂みを目標に急坂を上っていく。社会保険事務所が目印になる。久本山の尾根道は、ただの住宅地。10分ほど平らな小道を川崎方面にひたすら歩く。道幅が広くなり、下り坂になる途中を右に向かう。すると急に視界が開け、朝焼けの空に美しく映えるスカイツリー、東京タワー、都心のビル群の光景に感嘆する。

 

八幡太郎義家が弓矢を納めた云われの熊野権現

 スマホのマップで「江戸見桜」を目標に歩くと良い。程なくこの桜の木に出る。中世に、この場所にあった熊野権現社の桜が江戸からも見えたと伝わっている。この桜の傍らには「ターザンの木」と称した「たも」の大木がある。この木の下には「龍台寺」があり洗足学園も程近い。
 江戸見桜javascript:void(0);/*1697753459526*/


  富士も見えるここから、急こう配の「堂坂」を下り、梶ケ谷駅からの谷戸道を歩くと6時の鐘の音が鳴り始めた。増幅寺からだ。本堂の、まだ上の鐘つき堂を、住職が一巡しながらお勤めをし、一つずつ打つ。その鐘の音を聴きながら、手入れが行きとどいた家々の植栽の小径を歩くと、身も心もすがすがしくなる。

 

 

車道に出て溝ノ口駅へと戻る。江戸時代からの「岡医院」跡地「薬医門公園」を

通ると、高齢者向け高津区オリジナルの「公園体操」をしていたので6時半になっていることが分かった。6,000歩ほどの歩きだが、変化にとんだ趣ある別世界のコースが喧騒の街のすぐそこにある。

 

 

☆参考 富士通ゼネラル体育館

 同社の健康保険組合が所有する体育館。昭和36年開館。当時としては画期的な施設で、地元にも開放されていた。老巧化により惜しまれつつ、本年9月をもって閉館となった。

    高津の散歩道案内板

    高津の散歩道案内板

   手入れされた庭が続く道

   手入れされた庭が続く道

階段上の眺望は小杉の高層ビル群

階段上の眺望は小杉の高層ビル群

  鐘つき堂の人影は住職

  鐘つき堂の人影は住職

    取り壊しを待つ体育館

    取り壊しを待つ体育館

薬医門、蔵が保存され公園になっている。

薬医門、蔵が保存され公園になっている。

高津区溝ノ口南口界隈
石渡一美
シニアリポーターの感想

 生まれ育った町、子供の頃の面影は道筋だけが残っている。
けれども、古くからの自然を残したいという、区民の要望で
いわれやある大木や、宅地開発の残地などを大切に残し、手入れしている地元のボランティアの方々の努力が伝わる散歩道です。

訪問者数訪問者数:510
評価数5 拍手
拍手を送る
このページを印刷する
  • 取材リポート一覧へ戻る