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無心で打ち込む仏像彫刻

取材日 2023年06月24日(土)

  梶原先生のお手本作品
  梶原先生のお手本作品
  初級終了後に制作する見本
  初級終了後に制作する見本
    熱心に制作中の受講生
    熱心に制作中の受講生
   高津区の恒例行事「たかつどんなもんじゃ祭り」の展示ルームの一角に仏像彫刻が並んでいた。このブースの主宰者の梶原典夫さんは、仏像彫刻教室の講師である。

定年前から準備 
 梶原さんは、自身の定年が迫った頃、退職後の生き方を模索し仏像彫刻教室に入会した。仏像彫刻の基礎から学んで9年、仏師の先生より仏師号を授与され、東京や千葉のカルチャー教室講師を務めてきた。2018年、高津区文化協会で仏像彫刻講座を始めたところ、その受講者から本格的な仏像彫刻を勉強したいとの声を受け、高津区内に教室を開くことになった。
 その梶原さんの高津仏像彫刻クラブを訪ねた。ここは見学自由、入会随時となっている。

  初心者にも丁寧なカリキュラム
 ここで学んでいる方々の年齢層は広い。テキストも用意され、初心者が地道に段階を踏んで進むと、立体的な美しい仏像が仕上げられるカリキュラムになっている。
 材料は木曽ヒノキの正目がきっちりと整った高級木材。初級を足掛け3年程で終えるとこの材を使った立体的な小作品作りに進む。
 本格的な安価ではない彫刻刀を揃えると、長い道のりの覚悟ができる様だ。また難産の末の完成は喜びも大きいと語る。
 作品作りに真摯に向き合う受講生の姿から、熱い意気込みが伝わってくる。

 

 高津仏像彫刻クラブ問い合わせ先(梶原)

Tel 070-5554-1897       Mail: nkjwrz@yahoo.co.jp

 

    教室は洗足学園が目の前

    教室は洗足学園が目の前

    この印刀のみで板彫りの練習

    この印刀のみで板彫りの練習

     初級の始めは仏足から

     初級の始めは仏足から

      ノギスで正確に採寸

      ノギスで正確に採寸

       木材にデッサンを写す

       木材にデッサンを写す

   丁寧に編纂されたテキスト

   丁寧に編纂されたテキスト

高津区久本大蓮寺照曜会館
石渡一美
シニアリポーターの感想

 生涯のライフワークには素敵な趣味といえる。生涯をかけての勉強だ。労力も必要だが集中力に敬服する。遊びのつもりでは難しいかもしれないが、何かに真剣に向き合いたい方には満足度が高いはず。基礎編から初級になると仏足、仏手が制作できる。これだけでも感動物。

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