市民館の役割「一時滞在」ができる
高津区では交通機関が不通になった場合に、「一時滞在施設」が開設される。溝ノ口駅前の大型商業施設の「マルイ」の入居するノクティ2の11F.12Fの最上階にある高津市民館もその一つである。
エレベーターが止まった時には高層階ゆえに移動が困難になる可能性があるが、帰宅困難になった折には、水、簡易食糧、ブランケットの用意が整っている。清潔なトイレもある。ここでは1,000人程度の人々が一晩過ごせるよう、想定されている。
防災非常用電源ボックスの設置
さらに高津市民館では、停電になった場合に防災専用の、大容量蓄電池の扉が自動的に開き、スマホ充電(機種別に対応ケーブル付)、防災専用ライトも収容されている「防災非常用電源BPS」ボックスがある。常時11階下りエスカレーター脇に置かれているので、誰でも確認することができる。
市内、全市民館が「一時滞在施設」となるように準備されているが、「BPSボックス」の設置、避難民収容人数については、各地域の市民館で異なっている。
また高津市民館では、帰宅困難者に利用してもらえるよう備えをしているが、停電が長引き、著しく電力が低下した場合は、市職員の、危機管理上なすべき仕事を優先する。そのために、スマホ充電機は不能になり、一時滞在施設の利用のみとなる場合がある。
風水害、地震で被災したときは
一般的には各地域の、小中学校が避難所となる。市民館の「一時滞在施設」と利用目的が違ってくるので、日頃から家庭でも話し合っておくことが大切だ。
高津市民館電話番号:044-814-7603
高津区役所危機管理担当電話番号:044-861-3103
市民館が、帰宅困難になった時の受け皿「一時滞在施設」になってくれることを、今回の取材で初めて知った。蓄電池ボックスの知識は持っていたので、これを広く皆さんに知らせたくて市民館を訪ねた。これで、もう一つの市民館の役割を皆さんに伝えられるリポートになったと思った。