指導者は現役ジャズピアノ演奏者 岩崎佳子(けいこ)氏。この日参加の練習生は12名。三々五々集まったのは熟年者。この会は2014年から続いている。
グルーヴィ―(かっこよく)なピアノ演奏は
一気にライブ感満載に
「先生の生演奏で歌えるなんて贅沢、気分は最高」、「私は滋賀県から新幹線で日帰り通い。ジャズコーラスをやっているところがなくて」、「このお二人は80歳と84歳」、などなどジャズ音楽のとりこだ。「月3回の練習日を中心に、生活サイクルがあり、家族も協力」という方も。各自の手元の楽譜は書き込みがいっぱいで、歌詞にはルビなどなく原文のまま歌っている。
「ムーンライト セレナーデ」、「枯葉」、「シャドー オブ ユア スマイル」など各原語で。次週はポルトガル語で「イパネマの娘」が加わる。中高年には胸が熱くなるラインナップである。
コーラスは女性パートが三部編成、一人参加の男性とで四部合唱の演奏をする。元グリークラブ出身の男性パートが効果的で、すべてがきれいに合わさると混声合唱の魅力に心が揺さぶられる。
発表会の時には全曲暗譜で10数曲を披露するそうだ。コロナ禍で、やっと集まれるようになったそうで、「次の発表会に向けて選曲など始めた」とメンバーの渡邊陽子さんは語る。いきいき脳トレ、ジャズでスイング、熟年時代を、大いに楽しんでいる様子はとても素晴らしかった。
※岩崎佳子:ジャズピアニスト 作曲・編曲 仙台出身
現在東京を中心にピアノトリオやグループで演奏家として活躍。
高津区でジャズコーラスを主宰 仙台でジャズピアノ教室を開いている。
※「グルーヴィ― シンガーズ」では随時参加者を募集している。
連絡先:groovysingers@yahoo.co.jp まで。
換気に気遣いながらの練習
80歳と84歳(手前)譜面には書き込み
吹き抜けで、グルーヴィーな音響効果
筆者も後期高齢者、80代のメンバーと映画「いそしぎ」の話をしたら、ざっと50年前のボサノバの名曲「シャドー オブ ユア スマイル」が、この映画のテーマソングだということが誰にもわからなかった。
60代の人もエリザベス テラーとリチャード バートンを当然知らなかった。ちょっと思い出話をすると、50年前になってしまう自分の歳に、自分で驚いている昨今である。
そんなことを知らなくても音楽は時代を超える。ほんとうに素晴らしいことだ。