九躰(九品)の阿弥陀佛を安置している事から「九品仏(くほんぶつ)」として大井町線の駅名にもなっている、紅葉の九品仏浄真寺を散策した。
川崎市の溝の口駅からは7駅目、15分ほどで到着。改札を出ると踏切があり、渡ればすぐそこは、参道に至る。
コロナ禍が終息していない今、身近な穴場で晩秋の趣をみつけたい。浄真寺には午前9時半ごろ着いた。日曜日の晴天で賑わっていたが、十分にディスタンスは保てる。平日であれば、静けさを味わえる境内である。
九品仏浄真寺は延宝六年(1678)奥沢城跡地に創建。数多くの災害や戦火を逃れ、創建当時の姿を残しており、都内では奇跡のような場所だ。さらに境内は、都内名木百選にもなっている2本の大樹が、景観を豊かなものにしている。
これから12月初頭にむけては、モミジが紅葉する。ここは多くのモミジが点在しているので、最後の秋を見届ける場所に最適。近隣には等々力渓谷もある。
帰路は東門を出ると、直線道路が自由ケ丘駅に続いており、ゆっくり歩いても10分ほどで着く。沿線随一のおしゃれで落ち着いた街の散策も楽しい。団塊世代には懐かしい駅横の自由ケ丘デパートは、唯一外観を昔のままに姿をとどめている。 九品仏浄真寺
【参考】
大井町線二子玉川駅を過ぎると、上野毛駅からは「五島美術館」と庭園、次の等々力駅からは「等々力渓谷」と「等々力不動」そして九品仏と素敵な散策路がある。
※注:11月28日(日)29日(月)の両日は葬式のため境内に入場できません。
名木百選の大銀杏
阿弥陀佛3躯のお堂が3棟
七五三参りの家族連れ
修復完了祝いの阿弥陀佛
これからが見頃のモミジ
名木百選のカヤの大樹
平日の九品仏は静かである。浄真寺のHPにはモミジの紅葉が見事な色彩を放っている。再度訪れたいと思う。
自由が丘の街に寄り、老舗ケーキ店で昭和20年代から食べている味で休息。子供の頃には何より贅沢なものだったことなど思い出に浸った。