文化芸術活動を触媒として、多くの市民が繋がりあう、ワークショップ形式の参加型アートフェスだ。広場では「フィンガーペインティング」「和紐で作るランタン」「ペットボトルのラベルで作る、みんなでパンプキン」「不用な端材を活用する、リ・ボーン」「ヨガ」「絵本の読み聞かせ」「紙飛行機を飛ばす」のワークショップが開催され、野外音楽堂では、ダンス、和太鼓、紙芝居などステージパフォーマンスが次々と繰り広げられていた。
会場は、非常事態宣言が解除された初めての土曜日、久しぶりの体験活動に多くの人が訪れ、明るい声が響いていた。
巨大な竹のドームが芸術作品になるまで
広場中央に高さ2メートル以上の竹製のスタードームが設置された。フィンガーペインティングで描いたみんなの作品をこのスタードームに結び付けていく。徐々に色とりどりの布が増えていき、大きな秘密基地の出来上がりというわけだ。時間経過とともに変化するインスタレーションアートを体感。世界で一つだけのアート作品を完成させた。
解体作業もイベントの一部
この巨大竹ドームは、翌日解体された。弓矢が作れるワークショップが開催され、解体のお手伝いをする親子が集まっていた。廃材を利用した野性味あふれる弓矢づくり、後片付けもイベントの一部だという位置づけ、すべてが芸術だ。
主催は、アートラ・ファブリカと川崎パパ塾
竹ドームの内側から空を眺める
作品は、翌日解体された。
ドームは無くなり、弓矢になった。
「インスタレーションアート」というものを初めて体感した。作品の中に自分を置くという感覚がとても新鮮だった。
竹ドームは、神庭古墳近くの竹林の竹をメンバーが自ら伐採し、寸法に合わせて切り出すことから、始まった。ドーム型を作り、巨大秘密基地を作った。一日だけの芸術作品、片付けられると、跡形もなくなり、最後に弓矢が残る。面白いと思った。現代アートの自由で奥行きの深さを感じた。