高温の続く初夏、夫に異変が。だるい、熱っぽいと言い出し、庭で孫たちとの水遊びを止め検温し38度を確認。すぐに職場に連絡、職場の指定医院でPCR検査する。初診日5月10日、診断日翌11日、陽性。
診断されると、医師から在住の保健所を経て県へ通達。県指定のタクシーの迎えがあり、ホテルでの宿泊療養となった。迎車は近所に配慮し、自宅に横づけることはなかった。
濃厚接触者とは、初診の2日前にさかのぼり接触のあった人を示す。母の日に集まった孫5人のうち一人はマスク着用だったので、のこり4人の子供と妻がPCR検査を受けた。結果、妻が陽性と出た。
妻は無症状と診断され自宅療養となる。陽性者と診断されると川崎市保健所長名で「医師の届け出に基づく通知書」が届く。同様に「自宅・宿泊療養のしおり」が届く。
自宅療養では、10日間、毎朝1回の電話問診が行われ、「血中酸素飽和度」を計る「パルスオキシメーター」も配置されている。また宿泊療養でも自宅療養でも、毎3食の弁当の供給がある。いずれにしても、費用負担は一切ないそうだ。
これが神奈川県方式といわれている軽症者への対応だ。この夫妻(前期高齢者。予防接種の実施がない頃)は幸い悪化することなく、ともに10日間の療養を終了した。
療養10日の最後の3日間に咳、発熱のない場合は最新の研究、科学的根拠に基づきPCR検査を行わず社会復帰としている。
このドキュメントは5月の事。現在の状況は保健所の忙しさをおもんばかり、取材を控えた。
上記の夫は感染源が特定できなかった。通勤は自家用車、少人数の内勤者。ガソリンスタンドかホームセンターの買い物ぐらいしか、他者との接触はないと語った。感染の自衛手段はマスク、手洗いしかない現状、予防はなるべく人との接触を避けるより方法はない様だ。3密を避け、ソーシャルディスタンスの厳守と「しおり」の最後に書かれていた。
※参考 保健所連絡先 川崎市は各区とも「〇〇区役所地域みまもり支援センター」で調べる。
各保健所には電話が集中しておりつながりにくい。ご理解をとのこと。
酸素飽和度が93以下になったら「神奈川県コロナ119番」へ相談。 ℡ 045‐285‐1019
感染者の社会復帰に際して、希望者には所定の療養期間、療養した証明書を発行してくれる。
「自宅・宿泊療養のしおり」は神奈川県HPから閲覧できます javascript:void(0);/*1629812152682*/
血中の酸素飽和度を計測
療養終了後の過ごし方
こまめに身の回りも消毒
取材協力をお願いした夫妻は、ワクチン接種実施前であったが、幸いに軽症ですんだ。濃厚接触者も外遊びであったこと、すぐに医師の診断を受けられたこと、夫妻ご両人が健康で基礎疾患がないことなどが70代の年齢にも関わらず幸いを呼んだと思える
2回のワクチン接種済でも変異株に感染すると報道されている。確実な数字ではないとの注釈はあるがその感染者は3%という。ワクチン接種とマスクは確実にリスクを低くしているようだ。※今回の件、マスク着用の子はPCR検査から除外されている。