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私のカフェは町の休憩所・・・二子新地,古くて新しいまち

取材日 2021年02月06日(土)

    駅近で立ち寄りやすい。
    駅近で立ち寄りやすい。
      ご夫婦で営業
      ご夫婦で営業
   シンプルでシックな店内
   シンプルでシックな店内
 東京から大山街道を下り多摩川を渡ると、そこは二子新地。岡本かの子・太郎親子ゆかりの地。また関東大震災後は被害を受けた花柳界の人々がこの地に移り、終戦後まで三業地(花街)として栄えた地でもある。
 シニア世代には、多摩川の土手沿いでもあり街道の歴史・文化など、グループ散策が人気だ。近年、すっかり様変わりした駅周辺も個人店が多い。地域に根差した程よい人通りの商店街は、ざわつきがなく昭和の感が残る。

 

まちの休憩所が目標
 市の高津スポーツセンターから駅に向かうと、魚の小売りを主体としたミニスーパー、豊富な品種をそろえた花屋などを覗きながら歩くと、シンプルでシックな「カフェ」に出会った。ためらいなく引き寄せられる店だ。店名は「カフェ レスト」、休憩所という意味で、それが店主近藤弘紀さんの営業コンセプトになっている。

そこは、若い夫妻でこなしており、妻の未妃さんはパティシエとして自家製スィーツを提供している。コーヒーのメニューも豊富で店内空間は「ソーシャルディスタンス」が保たれ、落ち着いた「休憩所」になっている。またそこここには、IT用に電源が設置されWi-Fi対応もOK。 コーヒーの2杯目お代わりは価格サービスがある。
 
50
余年続いた喫茶店の跡に開店し、ほどなく2か月を迎える。二子新地のニューフェイスであるが、この若い経営者には是非、ここに根づいてほしいと願う。 

  営業時間 10:30~18:30(コロナ禍で短縮営業)  水曜日定休   

   

【参考】おすすめ散策コース 
溝ノ口駅より大山街道を上る(多摩川方面)約2キロ。二子神社の境内で岡本太郎の、かの子を忍ぶオブジェを見学。周辺に唯一残っている「三業地組合」と記された細い鉄柱の電信柱と、花街最後の料亭「やよい」が当時のままの姿である。
神社を後にして二子新地駅前から10数メート先の「カフェ レスト」に寄る。コーヒーと軽食で一休み。そこから土手に出て、上流に向かうも下流に向かうも好きに散策。

※溝ノ口からの道中には大山街道ふるさと館があり周辺の歴史がわかる。
       ※三業地とは:「待合」「料亭」「置屋」の三業種で成り立つ「花街」の事。 

   自家製スィーツが評判に。

   自家製スィーツが評判に。

エスプレッソマシン、珈琲アイテムも豊富

エスプレッソマシン、珈琲アイテムも豊富

 二子神社境内、岡本太郎の作品「誇り」

 二子神社境内、岡本太郎の作品「誇り」

  花街であったころからの電柱。

  花街であったころからの電柱。

 花街のころの姿を残す唯一の建物

 花街のころの姿を残す唯一の建物

 赤坂が始点、渡しの降口が二子新地

 赤坂が始点、渡しの降口が二子新地

東急田園都市線二子新地の町
石渡一美
シニアリポーターの感想

 戦後の多摩川花火大会には桟敷というものがあって、そこで座布団に座って花火をみた覚えがある。多分そこは三業地の仕切りだったのかもしれない。花火の時は別世界のような人出だったと記憶している。今の二子新地はとてもいい。飲食店が多くなったが昔からの専門色のある店が残っている。平坦地でもあるし、土手歩きもすぐ、散歩に是非お出掛けを。

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