6月の高津区では恒例の高津市民活動見本市「どんなもんじゃ祭り」が行われた。地域に貢献する市民グループが一堂に紹介されるイベントだ。市民力の結晶が見て取れる。環境保全、子ども育成支援、健康食育への取り組み、文化教養・情報発信、弱者支援などなど、多岐にわたる活動内容を知ることができる。
そしてこの祭り、同区ならではの目玉企画が「熟年成人を祝う会」である。
80歳の授賞式
還暦を過ぎて20年、地域貢献活動(団体所属)をしている80代が対象。第4回目の今年は45名が受賞した。また「青年の主張」にならい「熟年の主張」に3名が登壇しスピーチが行われた。自身の家訓と健康法、生きがいと信条、自然環境保全活動に取り組む姿勢など、その言葉は聴衆の感動を呼んだ。祝賀の演奏会も催された。
熟年の主張・・光る言葉
「人の輪を大切に、人間ひとりでは何もできない」「体の元気、心の元気」「医師会発表の生きる指針、一読・十笑・百吸(深呼吸)・千字(文字を書く習慣)。さらに私は以下を加えた。万歩・憶記(記憶)兆持(健康な腸)」。
受賞者の感想
昭和13年生まれの男性「参加できて本当に良かった。こんなに盛大と思わなかった。私らの頃には成人式はあったが、参加していない」。過去に受賞された方の中には、成人式はなかったとか、受賞には「大変感動した」と話されていた。
区長は祝辞の中で「自分に合った活動を見つけ100歳を目指し次の熟年成人式を」と熟年世代にエールを贈った。
主催:高津区市民活動見本市実行委員会(まちづくり協議会見本市委員会)
問い合わせ:高津区役所地域振興課 044-861-3133
表彰状授与式
スピーチ「熟年の主張」
祝賀演奏.他に落語、キッズダンスなど
「熟年の主張」の企画に登壇された、3名の凛としたスピーチ。人生から得た貴重な教訓が心に染みた。表現力も豊かで素晴らしい生き方が伝わった。
「活動する上で世代交代は大事なこと。でも寂しさも・・。高津区の取り組みは素晴らしい」とは長年地域に貢献する大先輩のつぶやき。