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芸術は日常の空間に~

取材日 2018年07月13日(金)

    名文とともに作品紹介
    名文とともに作品紹介
    構想をデッサンに起こす
    構想をデッサンに起こす
  岡本太郎初の建築造形
  岡本太郎初の建築造形
 現在川崎市岡本太郎美術館では、万博のシンボル・太陽の塔リニューアル記念企画展「街の中の岡本太郎 パブリックアートの世界」が行われている。9月24日(月)まで。
情念の色使い、奔放な造形など、作家のエネルギーが生田緑地をより熱くしている。企画展示室にはサウンドアーティストよる音楽と、工夫されたライティング、涼しく居心地が良い。
 
岡本太郎の文章
同館の学芸員大杉浩司氏は「川端康成も絶賛した岡本の文章力」と語る。主だった作品にはその作品に寄せる作家の思いとして、岡本太郎の名文が添えられている。この文章の鑑賞も同展の見所でもある。
パブリックアートの世界とは~
今日では芸術が、多量に生産され日常的に大衆に注いでいる。典型的にはコンピューターグラフィックスやプロジェクションマッピングなどだ。そういう意味で、アナログ時代にあって岡本太郎はパブリックアートの先駆者といえる。
芸術は一部の人が独占して鑑賞するものではなく「太陽の陽ざしのようにまんべんなく世に注がれるべき」を信条とした。岡本太郎は、絵画にとどまらず多面的な活動をしたアーティストだった。商業的作品、景品のウイスキーグラスは庶民の台所にいまだあるかもしれない。大衆に向けた彼の芸術の歩みが、初期のモザイク画から晩年の作品まで系統的に紹介されている。   原画やスケッチ、デッサンなども添えられ魅力的な企画展となっている。

関連イベント バシェ音響彫刻
同会場に蓮の花びらを思わせるような、大きな金属板を組み合わせたバシェ兄弟(フランス)制作の楽器が展示されている。70年大阪万博・鉄鋼館に展示されたもので、その後、解体され忘れ去られていたが、2013年、東京藝大を中心に修復チームが復元した。悠久のかなたに導かれるかのような幽玄な音色に魅了される。演奏会、レクチャー・音響体験の詳細は下記URLから。
http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html#co1
 
【電車をご利用の方】
・小田急線「向ヶ丘遊園駅」下車 南口から徒歩約13分
・小田急線/JR南武線「登戸駅」下車 生田緑地口から徒歩約25分
【バスをご利用の方】
・小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より、市バス【溝19】おし沼経由「溝口駅南口」行き、「生田緑地入口」下車 徒   歩約3分で東口
     右作品のレリーフ壁画 

     右作品のレリーフ壁画 

   百貨店の光の広告(現存せず)

   百貨店の光の広告(現存せず)

    学芸員大杉氏が解説

    学芸員大杉氏が解説

  「躍進」の油絵と陶板レリーフ

  「躍進」の油絵と陶板レリーフ

  「午後の日」自身の墓碑と同型

  「午後の日」自身の墓碑と同型

    甦ったバシェ音響彫刻

    甦ったバシェ音響彫刻

川崎市生田緑地内 岡本太郎美術館
石渡一美
シニアリポーターの感想

 酷暑であっても美術館は涼しく快適。この企画展は立体造形の作品が多く、スクリーンには映像、BGMも流れているという演出。落ち着いたライティングで、ゆったりとクールダウン。時を過ごすには最適です。道中は大変ですが、是非生田の森にお出かけください。

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