「野生動物を見たい」と思い、昨年12月ボツワナ共和国北部にあるチョベ国立公園を訪れた。
チョベ最大の特徴は5万頭以上ともいわれているアフリカゾウの数である。他にも、多数の野生動物が生息し、野鳥の種類も多い。
車の前を横切る象の家族。「バオー」オスの象が耳を広げ、鼻を高く上げ我々を威嚇する姿には、迫力と恐怖さえ覚える。一度結婚したら決して他の異性に手を出さない、と言われるアフリカン・フィッシュイーグル。羽根を広げるとボツワナの国旗の色(ブルーと白)のようになる国鳥(名前は聞き取れなかった)。10月に生まれた数百頭のインパラの子どもたちが草原を飛び跳ねている。大草原を、ライオンやキリンが悠々と歩いている。チョベ川では、目の前でカバが水浴びをしている。
バッファローの頭蓋骨や象の死骸は、野生動物の過酷な営みを象徴している。
ボツワナ共和国の情報(ボツワナ大使館提供)
http://www.botswanaembassy.or.jp/index.php?La=J (日本語の表示もある)
ボツワナ国旗を思わせる国鳥
逆立ちで頑張る糞ころがし
ガツンガツンと角をぶつけ戦う雄のインパラ
目の前、数メートルで口を開けているワニ
チョベ川の草原で草を食べるバッファローの一群
のんびり、しかも堂々と動いているカバ
チョベには3泊4日の滞在だったが、やや物足りなかった。野生動物の肌や毛並の輝きには、威厳さえ感じた。画像でしか見られない自然や野生動物の生態を体で感じ、その大きさ偉大さに圧倒された。
乗っている車が急に止まった。見ると車の前を10メートルほどのアリの行列が横切っていた。10分ほどで行列が渡り終わると、車がゆっくりと動き出した。うれしくなった。