シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

笑顔ではじけた!最後のなかはらアクトストリート

取材日 2016年02月20日(土)

フィナーレを飾った小学生のダンス
フィナーレを飾った小学生のダンス
かわさき折り紙を使い、指導する宮島さん
かわさき折り紙を使い、指導する宮島さん

 「第8回なかはらアクトストリート(以下NAS)」との出会いは、なにげなく手にしたタウン誌だった。調べてみると、ダンス・ミュージカル・音楽・和楽器・アート・折り紙など多彩なイベントである。最終回となる発表の場で、5歳~74歳の老若男女の熱気がはじけた。NAS実行委員会と川崎市教育委員会が主催した。アクトとは、行為・行動または劇の一幕の意味。

 河田実行委員長に取材した。当イベントは、2009年新中原市民館の開館記念として始まった。同館の表現・舞台活動支援事業である。 その後、参加団体による実行委員会が、企画・運営を担ってきた。今年の参加数は,最多と胸を張った。

イベントをいくつか紹介すると・・

●ギャラリー室

 石ころにフクロウやアンコウを描いたストーンアート。 身近にあるものがアートに変身する。ユーモラスな表情に心もなごんだ。

 ロビーでの催し

●創作折り紙教室  

  使用した「かわさき折り紙」は、禅寺丸の柿色など川崎に因んだ特色を20個選び、色で表現した創作折り紙である。折り紙作家の宮島登さんの指導で、シニア女性3人組みが“柿”を、隣の小学生はのらぼう菜に挑戦した。

 

●ユニバーサル遊具

  斜面上から、ビリヤード球を転がし、床に並べたボーリングのピンとビリヤード球をはじき出す。創作者の竹内さん(74歳)が「オオッ~やった!」と褒めると、幼児や小学生も大喜びだった。幼児から、シニアや障がい者も夢中になる」と、竹内さんは話す。

 その傍らで、ひとりの小学生(8歳)が自らピンや球を並べ始めた。

 

舞台での催し

●サックス

 「踊り明かそう」からアンコールの「オペラ座の怪人メドレー」まで、サックス30本の演奏が始まった。途中で、「今日は6種類のサックスでの演奏です」とコメントし、各サックスの紹介があった。因みにサックスは、一本、二本と数える。

 迫力のある曲やスウィングの効いたサックスらしい曲に、満席の会場から、「ブラボー!」と叫ぶ声も挙った。

 

●かっぽれ

 かっぽれとは、「岡惚れ」つまり片思いのこと。江戸時代末期から続くお座敷芸で、三味線や太鼓のお囃子で「梅は咲いたか~桜は・・」と、粋でいなせな踊りが続く。 

 驚くのは、片足立ちでゆっくりと一周する場面である。「ハードな和風エアロビクス」と息を弾ませながら代表は語った。

 

●ダンス

 花をモチーフにした小学生のダンスでは、「笑顔!笑顔が先生の口癖、上手に踊れてよかった」とホッとした様子だった。

 

曲を口ずさみながら、指先までピシッ!

曲を口ずさみながら、指先までピシッ!

「よ~し!いいぞ」と大声で褒める

「よ~し!いいぞ」と大声で褒める

どこ見ているの?

どこ見ているの?

川崎市中原市民館
吉川 眞沙美
シニアリポーターの感想

 当日の写真を整理すると、遊具コーナーで見つけた小学生が舞台でも写っていた。誰の指示もなく、自然にシニアを手伝う姿は、微笑ましい光景だった。

 2年後に市民館開館10周年を迎えるが、願わくば今日の演者との再会を心から望みたい。

吉川眞沙美

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