- 埴輪の最高美イケメン武人・国宝
- 鞍を付けた馬
- 祈る女性
秋にふさわしく興味深い作品展が行われている上野公園を、コロナ禍以来訪れた。博物館前の園庭「竹の台広場」の整備が完成していた(※)。風景になじむ外観デザインでカフェも出店し、大都会の公園らしさになっていた。
都美術館「田中一村展」、国立西洋美術館「モネ・水連のとき」、東京国立博物館内、平成館「はにわ展」、表慶館では「Hello Kitty展」(当日券無し)などが現在行われている。その「はにわ展」を紹介する。
はにわの芸術性を改めて認識
ポスターには「すごいぞHANIWA!」とのキャッチコピー。国宝のイケメン武人の頭部が印象的。公園での案内看板はこの武人を探すとよい。
埴輪(はにわ)とは、王の墓に並べられた素焼きの造形物をさす。埋められていたのではなく歴史を超える間に埋没した。
埴輪の始まりは、1750年ほど前からの350年間であり、時代や地域によって豊で様々な造形から、当時の生活を今に伝えている。実際わずかな破片が研究者の手により、当時の人々の足跡を、可視化復元していく工程に感心する。素朴なのに繊細な形で大きさもある。教科書の埴輪しか知らないものには、たくさんの驚きがある。
※上野公園の整備計画
2020年のオリンピックを目指して上野恩賜公園再整備計画が始まり、その計画の第一弾の「竹の台広場」通称噴水広場の池を約半分の面積にして、博物館の姿が水面に映るよう完成させた。恩賜公園の全体は今後2045年までに、順次全体が再整備される予定。