秋を迎えたとはいえ、残暑の厳しい日々が続きましたね。暑さで、冷たい物の摂りすぎなど、疲れ切った胃腸の調子を整えるための「特効穴」、元気の出るツボ「胃の六つ灸」をご紹介します。
名前の由来は、背中にある「膈兪(かくゆ)」「肝兪(かんゆ)」「脾兪(ひゆ)」という胃の様々な症状に効く3つのツボを組み合わせ、左右両側にお灸を6か所するため「六つ灸」と呼ばれています。
胃は、自律神経がその働きを調整しています。疲れやストレスによって、調子がわるくなり、胃酸が出すぎてしまうことがあります。そんなときに効果的なのが、背中にある三つのツボです。
温めると体の緊張が解け、高ぶった交感神経活動を正常に戻し、同時にリラックスの神経である副交感神経を高めることが期待されます。
「膈兪」は血の巡りを良くし、胃腸の働きを活発する働きがあります。
「肝兪」はストレスなどで胃の働きが悪い時にお灸をすると楽になります。
「脾兪」は消化器系の働きを高める働きがあります。
これらのツボは、胃の症状に広く効果があり、消化不良、胃の不快感、食欲不振、膨満感、吐き気、その他、疲労や睡眠不足にも効きます。市販のお灸はもちろん、マッサージやハリ治療でも効果が出やすいツボです。
◆場所が分からなくても、その周辺を温めるだけで効果があります。押したり、温めたりして、食欲の秋を元気な体で過ごしましょう。
高齢になると季節の変わり目に弱くなったと、つくづく思い知らされます。気温の変化で、特に食が乱れると、てきめんに胸やけなどで嘔吐した経験があります。市販品のお灸で背中を温めてみようと思います。エアコン冷えもあると、背中の部分温めも試してみましょう。