シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

「おおきな木」絵本の世界を子どもたちに

取材日 2019年07月03日(水)

個性あふれる絵本の世界
個性あふれる絵本の世界
読み手の声に子供も見入っている
読み手の声に子供も見入っている
  プラザ大師で絵本の読み聞かせをしているボランティアグループ「おおきな木」を訪ねた。主婦を中心としたメンバーの活動や思いを聞くうち、そこにシニアの活動場所があるように感じたので紹介したい。
(プラザ大師:川崎図書館大師分館と教育文化会館大師分館の機能を持つ施設)

【始まり】発足は1996年というから20年以上前になる。当時、教育文化会館大師分館主催で絵本の読み聞かせ講座があり、その参加メンバーが集って会を立ち上げた。講座への参加は自分の子どもに上手に絵本を読んであげたいというのが動機だったが、すっかり絵本に魅せられ、今の活動に繋がっている。

【活動は喜び】プラザ大師・児童室での月2回のお話会を中心に、子育てサロン、保育園や小学校、保健センター、その他イベントなどで絵本の読み聞かせ会を催している。活動における一番の苦労は選書だ。持ち寄った絵本を前に、子どもの年齢、会の主題などを元に議論していく。選書のためには絵本を知る勉強も大切だ。講演会や作家の展覧会などにも出かけていく。また、絵本作家を招き大人を対象とした自主講座も開催している。同じ志を持つ仲間と共に勉強や活動を行うのは喜びであるとメンバーは口を揃える。

【これからの課題】最近はお話会を聞きに図書館を訪れる親子の数が減っているそうだ。子どもの数の減少と、若い母親の就業率の高さが図書館への足を鈍らせているのだろう。同じ理由で読み手も減っている。今後、会の広報が大きな課題だ。平日の昼間、親に代わって子どもを図書館に連れて行くのは祖父母でもできる。読み手になることも可能だ。シニアへの報知も必要だと感じている。

メンバーは町中で子どもたちから声を掛けられることがあるそうだ。絵本を読んでもらったことを覚えているのだ。幼児に限らず小学生でも絵本の前では目がきらめく。そんな子どもたちとの触れ合いが、何より活動の原動力だと話す彼女たちも目が輝いていた。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


☆イベント情報
「小学生のための夏のとくべつおはなし会」
日時:7月28日(日) 午後1時30分~3時30分
場所:プラザ大師 第1・2学習室
内容:絵本読み聞かせ パネルシアター 楽しい工作
絵本の読み聞かせは「おおきな木」「絵本の会あいあい」によるお話会です。
問い合わせ先:プラザ大師 044-266-3550


「おおきな木」の活動の詳細はこちらまで・・
     「よみきかせ絵本ボランティア・おおきな木」


紙芝居は大人もワクワク

紙芝居は大人もワクワク

シールを集めて 何がもらえるかな?

シールを集めて 何がもらえるかな?

お話会はプラザ大師の児童室で

お話会はプラザ大師の児童室で

プラザ大師
東海林美千代
シニアリポーターの感想

 小学校へ絵本を読み聞かせに行くと聞いたとき、6年生は絵本をどう受け止めるのかと思いましたが、年齢に関係なく心から楽しんでくれるそうです。子どもが絵本を通じ心を豊かにするのは、今も昔も変わりません。図書館のお話会は、自宅で母親が読み聞かせるのとはまた違った魅力があります。いつもと違う場所で人と交わりながらの時間は、子どもにいい刺激になるでしょう。それでも平日の昼間に図書館を訪れる時間の無い母親が増えているのも現実です。それならば時間のあるシニアが孫を図書館に連れて行ってもいいのではないでしょうか。シニアにとっても子育て時代を思い出し、新しい本と出会い、勉強するとことは喜びかもしれません。