シニアの方の地域デビューにおいて、最も身近な存在が各所の「老人クラブ」。数あるシニア対象の団体の中で、その存在は別格だった。
老人福祉法における「老人クラブ」の位置づけ
老人クラブは、昭和38年施行の「老人福祉法」に則り、老人福祉増進のための事業を行う者という位置付けになっている。第13条には「地方公共団体は、老人の心身の健康の保持に資するための教養講座、レクリエーションその他広く老人が自主的かつ積極的に参加することができる事業を実施するように努めなければならない」。また、同条文2項には、「地方公共団体は (~略~) 、老人クラブその他当該事業を行う者に対して、適当な援助をするように努めなければならない。」とある。
公益財団法人 全国老人クラブ連合会 のHP
中原区老人クラブ連合会の設立は、昭和33年9月。地区社会福祉協議会が中心となり組織化に尽力した。目的は、クラブ相互の親睦と連帯を密にし、老人福祉の向上と、広く社会福祉の増進に努めること。
平成29年4月現在、5つの地区(小杉・住吉・玉川・丸子・大戸)に39のクラブと2,000名弱の会員を有する。
4月からは斉藤正夫氏が会長に就任。会活動の一層の活性化と、共に運営に携わってくれる若手会員の獲得を目指し、奮闘中だ。スポーツ日和の6月4日(日)、中原小学校で開催されたスポーツ大会を取材した。
問い合わせ先:中原区役所保健福祉センター 高齢・障害課 高齢者支援係 電話:044-744-3217
昼食休憩は木陰に避難
優勝地区代表はグラウンドゴルフでホールインワンも
大活躍のスポーツ推進委員さん
移り変わる高齢者の呼称(全老連HP)
競技 「ケツ圧測定」では転倒続出
女性部の皆さんで民謡・輪踊り
子どもたちの運動会や体育祭では予行演習に時間をかけるが、高齢者の場合はぶっつけ本番だ。当日の参加者の中でエントリーが決まる。競技にかかる時間よりも説明にかける時間のほうが長いように感じた。
地区対抗の競技では、つい力が入るためか前のめりの転倒が続き、見ていてハラハラした。高齢のため体に支障のある方もおられ、一人の方は「輪投げに出たいと思ったが、手押し車を使っているので出られなかった。残念だった!」と語った。別の機会にトライできたらと思った。