団体名はAB UNION(えいびーゆにおん)という。ABとはアマチュア・バリスタの略。コミュニティカフェ5か所で活動するボランティアスタッフの互助協議会である。中原区とどろき地域包括支援センターが主催する。自主運営を前提に、互助・自己研鑽・活動展開・保険加入を行う。
1号店「きずなカフェ」が誕生したのは6年前で、場所は区内市ノ坪住宅集会室。北川大さんがセンター長に着任してまもなく、地域内で高齢者を孤立させてはならないと強く思うできごとがあった。すぐにセンター利用者やその家族有志に声をかけ、カフェ立ち上げの構想を練った。8か月の準備期間を経て開店にこぎつけた。
2016年12月には5店目の「いまみな!カフェ」が誕生し、先輩店スタッフの指導・応援もあり奮闘中だ。各店とも月2回の営業で、曜日・時間はそれぞれ異なる。川崎市においては「認知症カフェ」にリストアップされている。
こだわりの豆から挽いた本格的珈琲は、材料代として100円をいただく。
今回は「よって!カフェ」と「いまみな!カフェ」を取材した。それぞれ立地が異なり来店客も違うが、どちらもおいしいコーヒーを淹れて「おもてなし」をしたいという熱意が伝わってきた。
コーヒーマスター養成講座を開催(2014年3月 なかはらボランティアセンター情報紙
川崎市認知症カフェ:http://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000086200.html
問い合わせ:とどろき地域包括支援センター 電話:044-281-3666
真摯に、にこやかに接客
「よって!カフェ」へようこそ
カフェ創始者の北川さん(正面の男性)
目に優しい制服と和みの接客
手話で会話を楽しむ方も
スタッフと名残を惜しむお客様
街中のカフェで一人静かに過ごすシニアも素敵ですが、「コミュニティカフェ」は一味違います。
住まいの近くで、アマチュア・バリスタが淹れる珈琲を味わいながら、時間を気にせずに会話が楽しめる。新しいお客様には、店内の空気になじめるようにスタッフがさり気なく手助けする。
「おもてなし」をすることで「自分たちも楽しめている」とスタッフは熱く語ります。自宅で摘んできた花々を、若い頃に頒布会で揃えた花器に挿す。お客様の心を和ませながら、自分たちも充実感を味わえる。ボランティア活動を続けられる大きな要因になっていると思いました。