7月18日、川崎大師名所めぐりクイズ・ウォークラリーが開催された。大師駅前では、県立大師高校の吹奏楽部とアゼリア合唱団inシニアによるオープニングコンサートで始まった。
クイズ・ウォークラリー
各ポイント地点でクイズに答え、名所に因んだ朱印をスタンプ帳にポン!制限時間は9時~14時30分。各ポイントでは冷たい麦茶やアイスキャンデー、商店街でも飲料や久寿餅、冷やしソーメンなどが振る舞われた。
三連休の最後、幼子を連れた家族や小学生の兄妹、中学生や小学生のグループ、シニア夫婦が楽しんでいた。
名所紹介
★川崎大師平間寺(へいけんじ)
創建は平安時代。ご本尊は厄除け弘法大師。江戸時代には、日帰りできる霊場として、将軍から庶民まで参拝が流行した。しかし昭和20年の大空襲でほとんど焼失。再建された大本堂大棟には、勅願寺として菊花の紋章が許されている。
大本堂前では、風鈴が軽やかな音色で涼を誘う。
★瀋秀園
大師公園の一角にある中国庭園。川崎市との友好都市5周年を記念して瀋陽市から寄贈された。同市の素晴らしい景色を集めた庭園として、名付けられた。池ではハスの花も咲き始めた。
★通常は非公開
藤崎小学校には、岡本太郎作「喜び」と圓鍔元規作「希望」のブロンズ像が、学童を見守る。殿町小学校は「海苔資料館」を公開した。また昭和町内会館内に奉られている「如意輪観音」では、「今、ご詠歌が終わったばかり」と、町会役員も残念そう。
★他の名所イベント
石観音境内で俳句作り。若宮八幡宮境内ではクラフト作り、藤崎小学校で、くじや花の苗配布など、創意工夫で盛り上げていた。
手づくりのウォークラリー
●石渡実行委員長に取材。
第1回目は、神社・仏閣を巡るご利益コース。5ポイント地点で参加者は約300名。21年目の今年は、28ポイント地点で約1200人が参加した。
初めは盆踊りや夏祭りに重なるとの苦情もあった。その後、小学校で「地域の歴史を調べよう」が始まり、小学3~4年生や父兄も参加。次第に「まちの魅力探し」で住民を巻き込んだ。今では「孫のような子供たちが来てくれるのがうれしい」と目を細める町会員も増えたと言う。
●川崎区役所地域振興課に取材
石渡孝明さんをはじめ、地域の皆さんの手づくりで始まった企画。その後も21年間、石渡さんは実行委員長としてイベントを運営。ポイントの選定は、地域からの推薦等を参考に、同委員会で行っている。
問い合わせ先 川崎区役所地域振興課 044-201-3127
え~と ポイントはどこ?(瀋秀園)
昭和町会館に奉られる如意輪観音
小学生を見守るブロンズ像「希望」
地図が苦手で、通りすがりの人に何度も道を訪ねた。特にスマホで調べた若夫婦から、「もう少し先の商店街にある」と教えられ、感動した。酷暑の道を4時間歩き回ったが、10ポイントでタイムアウト!
「大師名所めぐりウォークラリースタンプ帳面」は、ガイドブックとして、面白い。今でも名所の由来などを読み返す。
来年は、豆まきの日は鬼以外の訪問お断りという鬼を祀る「千蔵寺」や、水の守り神である「水(スイ)神社」「大師河原干潟館と大師の渡し」「池言坊(せんごんぼう)」などの名所を巡りたい。
吉川眞沙美