シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

川崎大師散策 お参りだけじゃもったいない

取材日 2018年04月27日(金)

参道の仲見世:飴切りの音が響く
参道の仲見世:飴切りの音が響く
「大山門」:左右の風神雷神が見下ろす
「大山門」:左右の風神雷神が見下ろす
護摩受付所:本堂で祈祷後お札をもらう
護摩受付所:本堂で祈祷後お札をもらう
 川崎大師は、お江戸の昔から庶民に厄よけ大師として親しまれてきた真言宗の寺だ。正式には「金剛山・金乗院・平間寺」という。現代では300万人以上の初詣客が訪れる。川崎大師は800年以上の歴史を持ち、今でもなお変化発展をしている。川崎大師やその周辺の、お参り以外に楽しめる見どころを紹介しよう。

石碑をたどる
 名物の一つ「とんとこ飴」の軽快な飴切り音が響く参道を進み、正門「大山門」を入って左手に、境内で最も目立つ朱塗りの八角五重塔が見える。そのすぐ裏に、多くの碑蹟がまとまって祭られている。曲芸に使う道具を祭った「まり塚」など珍しい碑もある。石碑は他にも境内に点在していて、寛永5年建立の六字名号碑など大変古いものもある。40以上もある石碑をたどれば、いにしえから現代まで脈々と続く歴史に思いをはせることができる。
石碑の一つ、「しょうづかの婆さん」は「西解脱門」の近くにひっそりと祭られている。本来、三途の川の渡り賃を忘れた死者から身ぐるみ剥がす怖い婆さんだが、大師では「美」の神様としても祭られている。そのため流行のパワースポットとしても注目されている。

大師周辺を楽しもう
 「不動門」から出てすぐ右折、大師公園に行くのもお勧めだ。広い芝生や自由に遊べる水場もあり、子供連れにも人気が高い。また春は花見スポットになる。公演裏には川崎市の姉妹都市、中国・瀋陽市から贈られた中国庭園「瀋秀園」があり、インスタ映えする景観が楽しい。
帰路は川崎大師より1つ先の東門前駅を利用すると混雑を避けられる。東門前駅の脇を通る国道409号線を挟んで、はす向かいに川崎大師の車専用祈祷殿がある。見晴らしのいい国道沿いにそびえ立つ祈祷殿の迫力を見てから帰るのも、大師参りの締めとしてはいいのではないだろうか。

川崎大師:神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
公式サイト:川崎大師WEBサイト
(京急大師線(1899年~)川崎大師駅から徒歩10分)


八角五重塔:1959年建立 八角は「包容力」「安全性」を表す

八角五重塔:1959年建立 八角は「包容力」「安全性」を表す

まり塚:曲芸師が集まり毎年5月に年祭が行われる

まり塚:曲芸師が集まり毎年5月に年祭が行われる

しょうづかの婆さん:境内で買える「美守り」も人気。

しょうづかの婆さん:境内で買える「美守り」も人気。

大師公園:ナイター可能な野球場やテニスコートもある

大師公園:ナイター可能な野球場やテニスコートもある

「瀋秀園」:モデルやコスプレの撮影に出会うこともある

「瀋秀園」:モデルやコスプレの撮影に出会うこともある

車専用祈祷殿:駐車場併設 休日には観光バスが並ぶ

車専用祈祷殿:駐車場併設 休日には観光バスが並ぶ

川崎大師およびその周辺
東海林美千代
シニアリポーターの感想

お祭りや年末年始のお参り以外には、なかなか足の向かない場所だが、じっくり境内を歩いてみると、驚くほど見るところがあり、長い歴史を経て今があるのだと感慨も覚えた。身近ゆえに、あまり真剣に見ていなかったが、知らずにいるのはもったいない気がした。一度では書ききれないので、また別視点で調べてみたいと思った。

訪問者数訪問者数:2148
評価数22 拍手
拍手を送る
このページを印刷する
  • 取材リポート一覧へ戻る