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体験!高齢者ドライビングスクール、自己流運転の見直しを~

取材日 2017年05月22日(月)

会場のスクール
会場のスクール
事前講習、約15分
事前講習、約15分
 
   高津警察ではKANTOモータースクール溝ノ口校の協力を得て、昨年に続き2回目の「シルバードライビングスクール」を行った。65歳以上の運転免許所持者3名を1組として、5月16日と22日の2回に分けて6名が受講した。「自己流運転を見直し、基本に戻る」ことで事故減少を目指す試み。

   他の教習車と同じ時間帯で走行する 最初の難関が、講師に問われる運行前の必須車体点検5か所だ。注視すべき事由を各自が忘れている。
  実技は講師の運転で校内コースを一巡した後に行う。運転歴は40~50年のベテラン揃いなので、普段どおりの運転をする。日頃の癖から危険運転を指摘する図式だ。こうして実技 前後の講習を入れ、約2時間のスクーリングを終了する。
      教習成果 点検はタイヤ、エンジンオイル、ブレーキオイル、ラジエターの水量、バッテリーの液量。タイヤの空気圧は、路面接地面積がハガキ1枚を目視の目安にする。溝の減り具合は、タイヤ側面の▲印を探す。その上をたどると、円周の溝に小さなチップ状の刻みがある。溝が、この刻みの高さと同じになると交換の時期。これらセルフスタンド常用者は、自己点検の知識が必要になる。
また、進路変更の合図は3秒前に。右左折の合図は30m手前から。一時停止は停止線手前に。キープレフトや、発進・停止はミラーの死角を考慮し必ず目視を行うなど改めて再確認をした。
 
  高齢者の事故が特筆される 事故件数は高齢者が突出しているわけではない。高津区の場合40代が多い。ただし高齢者に特化した事故が問題視される。それは勘違い操作と走行だ。そこで70歳を超えると免許更新時に、実車指導が義務化された。更新料は実車指導を含め4,650円か7,550円。また同校では、春・秋の全国交通安全週間に高津警察と協働して、全コース貸切の交通安全教室 を実施する。無料で参加できるので、その時期には高津警察交通課に問い合わせを。

【参考】 今回のスクールは少人数で一般公募が出来ず、町会などの関係から参加者を集めている。他区でも行っているが、形態はさまざまという。
■KANNTOモータースクール溝ノ口校問い合わせ:044-866-1909  送迎バス多路線あり。
高津警察署問い合わせ:044-822-0110 交通課
■講師:高津警察交通課神奈川県巡査部長 下地伸也さん
KANTOモータースクール教習部課長 技能検定員 松田 隆さん
■講習を修了すると「シルバードライビングスクール修了書」が授与される。
■更新時の走行実技は試験ではなく、注意点の指摘を受け、自己診断の目安とするもの。
 
運転席脇ドアに空気圧の表示がある

運転席脇ドアに空気圧の表示がある

ボンネットを開けての点検

ボンネットを開けての点検

一般教習車と走行する

一般教習車と走行する

 KANTOモータースクール溝ノ口校
石渡一美
シニアリポーターの感想

動態視力の低下は自覚している。高速などジャクションの標識が認識しづらく、深視力も弱くなった。なれない場所に停車する時など、一旦降りることもある。
腕に問題は感じていないが、自信過剰には注意する。夫と二人暮らし、車は必需品なのだが、時期を見極めきっぱり免許返上の覚悟でいる。

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